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チャイナビジネス最前線

アジアを舞台に夢をかなえるお手伝い~(株)ドリームマーケティング(中)
チャイナビジネス最前線
2011年5月 2日 09:53

 アジア10数カ国を中心に現地コンサルタントと提携し、年間のべ600社の中小企業と関わるコンサルタント、株式会社ドリームマーケティングの脇田勝利代表。福岡の若手経営者から絶大な支持を得ている彼が先月、アジア進出を目指す起業家を引き連れて、香港に現地視察を行なった。

<海外進出リスク<日本にとどまるリスク>

ビジネス勉強会の風景 脇田氏が中小企業をコンサルティングするなかで、多くの場面で用いる言葉がある。それは、「会社経営者は、海外進出するリスクよりも、日本にとどまるリスクを考える必要があるのではないか」ということだ。日本が成長し続けて、自身の会社の経営がうまくいくことに、全力を尽くすのは言うまでもないが、そうならなかった場合のリスクに対して、どれだけ準備できるのかが重要だと説いている。個人の生き方でも同様だが、預金の一部を外貨で持っておくなど、自分の人生の100%を日本と日本円にゆだねるのではなく、「グローバルな日本人」として、広い視野で物事を見ることが、これからますます大事になっていくと話している。

 日本は島国なので、海を渡ると「海外」となるが、一度その固定概念を払拭してみてはどうか。「海外」という発想は、日本のような島国独特の考え方なのだという。中国にしても、韓国やシンガポールにしても、陸続きの国は、いろんな国の人たちが行き来し、さまざまな思想、文化、ライフスタイルがあふれている。それが当たり前なのだが、日本人のような島国育ちの人種にはなかなかなじめないのだという。こういうタイミングだからこそ、日本人特有の固定概念をなくして、アジアや世界をひとつの国として、仲間として考えてみることがグローバル化への第一歩になるのだ。福岡の企業が、福岡だけで商売をすれば、小さい商圏でしか商売ができなくなる。地場を固めたら、その会社はおそらく福岡を飛び出すだろう。それと同じ考え方で、アジア全体をとらえてみたら、さまざまなチャンスに気づく可能性があると、脇田氏は話す。

<アジアでは「上から目線」が大敵>

 脇田氏が知る企業のなかで、アジアに進出して失敗する会社には共通点があるという。最も多いのは、「上から目線」な会社だという。日本はほかのアジアの国々よりも優れているので、自分も優れていると勘違いする人が多いのだという。日本の企業の駐在員が、現地の人からよく聞かれる質問に「いつごろ帰るのか」という内容が多いという。そうすると、その駐在員は「3年です」と答える。日本企業の駐在員が、短い期間だけ、アジアの国に来ては、上から目線でマネジメントだけして、寝食も現地の人たちとは別々にして、日本流のやり方を押し通そうとしても、心が通っていなければ、現地の人たちから反感を買うだけで、ビジネスがうまくいく可能性は低いという。逆にうまくいっている会社は、現地の文化を理解し吸収し、骨をうずめる覚悟で来ているのだという。

(つづく)

【杉本 尚大】

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